大阪府高槻市
大屋根葺き替え工事/遮熱工事
和瓦→D’sRoofing ClassicTile
震災の被害でのお問合せでした。
瓦がズレてしまっており、調査すると防水紙も寿命を迎えている事が判明。
瓦を戻しても防水紙が機能していない場合は雨漏りは防げません。
室内の住環境を変えないよう遮熱工事と桟木に取付する屋根材を用い、屋根面に空気層を設けました。
下屋の瓦も割れが数箇所ありましたが、こちらは大屋根の瓦を下屋根で差し替えて調整しました。
工事内容 | 大屋根葺き替え工事 / 遮熱対策工事 / 足場工事 |
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面積 | 72平米 |
工期 | 5日間 |
工事総額 | 1,950,000円(税込) |
防水紙の劣化状況
現地調査の際に瓦を数枚とって防水紙の状態を把握しておきます。すぐに防水紙の破れが確認できました。この状態はいつでも雨を室内に通してしまう状態です。よって選択肢は葺き替え工事か葺き直し工事の二択になります。今回は葺き替え工事をご選択頂きました。
土葺きの屋根
現在は引っ掛け桟瓦葺きという工法をとりますが、このように桟木を打たず土を敷いた上に瓦を載せるだけで固定する土葺きが主流だった時代があります。関東以外の地域ではまだまだ土葺きの屋根が多く残っています。
屋根の掃除
全面にあった土を撤去し、古くなった防水紙も同じように撤去しました。手前の野地板だけ綺麗です。これは増築部で奥と比べ材料・工法に差があるのがわかると思います。掃除をして屋根全体の状況把握をする事できっちりとした仕事を行えます。
野地板の張り増し
12㎜の合板を使用しています。関西では下地となる垂木の寸法また、垂木のピッチが違います。下地のピッチに合わせて野地板を加工したり、下地を補強したりしながら張り増しを行います。
防水紙の施工
防水紙はニューライナールーフィングを使用しました。メーカーHPから言葉を借りると【防水性・耐久性共に他の追随を許さない最高級の品質を誇る下葺き材】となっています。いい防水紙を使って丁寧な仕事をすると、長い施工保証をお出しする事ができます。
遮熱シート・キヅリ・桟木の取付
遮熱シートを全面に敷いたら垂木(屋根の骨組み)のピッチに併せてキヅリテープを縦に流します。このキヅリが打ち付けた桟木を浮かし、雨水が中に入った時に桟木がそれを塞き止めないような役割をしています。また桟木は垂木にビスで止めて強度を出しました。
屋根葺き工事完了
波型の屋根材を垂木にステンレス釘で止めていきます。ステンレスを使う事で錆を出さないようにしています。