野地板 [のじいた]
屋根の下地材の事を指し、垂木の上に張られる板の総称です。
下記に野地板の種類をまとめました。
・杉板(バタ板)
昔ながらの屋根の下地です。
杉の木を一定の厚さに裂いて作ったものを野地板として使用します。
瓦の屋根や瓦棒屋根の下地に多く使用されていました。
その理由は瓦や瓦棒は野地に直接固定する方法で施工されない為です。
現在ではあまり使用されなくなりましたが、杉板のメリットも存在します。
・構造用合板(野地板)
合板は薄い木板の繊維を交互に交差させ、その何枚かを接着剤を用いてプレスし作り出しています。
現在はビスや釘で固定する屋根材やルーフィング施工が主流ですので、隙間の生じない合板が下地材に用いられます。
現在、野地板に使用されているもののほとんどがこの構造用合板です。
また、杉板に比べて劣る点も存在します。
・耐火野地板
30分耐火を取得できます。また、断熱効果や遮音性にも優れています。
多くは公共の建物やアパートや施設等の下地に用いられます。
また、耐火野地板には木毛セメント板・普通木片セメント板・硬質木片セメント板に分類されます。
近年では断熱や吸音性を高めた複合耐火野地板も作られています。