勾配 [こうばい]
傾斜の程度の事を指す。
屋根では尺貫法勾配(例:四寸五分)と分数勾配(例:4.5/10)で表す事が多い。
尺貫法では底辺を一尺(十寸)とした時に対する高さを見て何寸勾配と呼びます。
勾配は屋根にとってとても重要な要素をもっています。
勾配にあった屋根材の選定や施工方法が必要となってきます。
勾配が浅(緩)ければ雨水が停滞しやすく、毛細管現象を引き起こしやすくなります。
但し、施工はし易くメンテナンスに余計な予算がかかりません。
勾配が早(急)ければ雨水の流れも速く、雨漏りがし難くなります。
しかし、オーバーフローが起こりやすくなったり、メンテナンス時に屋根足場が必要であったり予算がかかる事が多くなります。
北海道など積雪の多い地域ではわざと勾配を早くして、積雪の重みが屋根にかからないよう雪をすべらせる等工夫がされています。