軒天 [のきてん]
壁から飛び出した軒の裏側の事を指す。
軒天上、軒裏天井とも呼ぶ。
プリント合板、薄ベニヤ板や化粧ベニヤ、ケイカル(ケイ酸カルシウム板)、ケイカルを基材とした化粧ケイカル、フレキシブルボード等が使用される。
薄ベニヤ板、ケイカル板を使う場合は塗装される事が多い。
現在は防火認定の問題で軒天に不燃材料が使用される事が多くなっている。
屋根裏の換気をする為に有孔板(小さな穴の開いたもの)や換気口を取り付けする事も多い。
屋根の換気棟と合わせて付けるとより効果が出る。
屋根裏の熱気が屋根上の換気棟から逃げ、軒天から新しい空気を入れるという仕組みになっている。
主な軒天メーカー
ニチハ株式会社
大建工業株式会社
神島化学工業株式会社
軒天のメンテナンス
1.塗り直し
劣化してくると表面に汚れや色褪せが出る。
これを塗装し塗膜で劣化を防ぐ。
洗浄・ケレン・パテ打ち等の下処理をした後、塗装を重ねる。
ケイカル等の場合はシーラーなどを下塗りする。
これが一番手軽なメンテナンス法と言える。
2.重ね張り
既存の軒天の上から新しい材料を重ねて張っていく。
裏にボンドを塗った材料をフィニッシュ(ピンタッカー)やタッカーで固定する。
壁との取り合い等はジョイントシール等を用いて施工される事が多い。
下地などが腐食していた場合部分的に剥がして下地を組み直す事もある。
3.張り替え
既存の軒天を撤去し、新しい材料を取り付けする。
劣化が著しい場合や部分的な劣化箇所は張り替えをする事が多い。
重ね張りと張り替えを部分で分けて工事すると良いだろう。
また、どの工事方法も足場が必要になる場合が殆どなので
足場を必要とする工事に併せて同時に行う方が良い。