漆喰 [しっくい]
消石灰(水酸化カルシウム)を主成分とした建材。
水酸化カルシウムが二酸化炭素を吸いながら硬化していく。
屋根の場合は瓦の接着等に用いる。
主に棟や葺き止め、軒瓦や袖瓦固定の為に使用する。
また、壁の上塗り等にも使用される。
屋根に使用する漆喰は、現在シリコン等(防水材)を含んだものを使用する事が多く、練り置き済み製品のシェアが高い。
漆喰壁を塗る場合は粉末状の練り漆喰を使う事が多い。
漆喰のメンテナンス
漆喰の剥がれや黒ずみ等が出はじめたらメンテナンスの時期と考えていいだろう。
棟の土台には土が置かれ、その土の表面に漆喰を塗ってある。
この表面の漆喰が劣化していく。
また、漆喰が劣化したまま放置してしまうと、土がどんどん雨水を吸ってしまう為、早めに処置する方がよい。
最近では、土台に土を使わず、漆喰のみで棟をとるケースが増えている。
そんな場合は表面だけ削って、漆喰の上塗りをすればよい。
土が土台になっていた場合は、漆喰を全て剥がし、掃除し、新たに漆喰を打ち直す。
瓦に養生テープを貼って行う業者もいるが、いぶし瓦の場合は厳禁だ。
養生テープに炭素膜が張り付いてしまい、瓦表面の色が変わってしまう。
瓦の仕事を素人にやらせるととんでもない事になってしまうので、注意が必要だ。
大抵の場合10年~15年程で漆喰の塗り替え時期がくる。