重ね葺き [かさねぶき]
重ね葺きとは、現在の屋根材の上から新しい屋根材を施工する、屋根リフォーム工事の事を指す。
カバー工法等とも呼ばれている。
下準備に雪止め・棟包み・貫等の撤去を行い防水紙、屋根材の順に施工する。
すまいるーふでは屋根面の高圧洗浄を行ってから施工を開始する。
これは、カバー工法の際に粘着性防水紙を使用するからで、屋根材表面に苔や埃の付着、また劣化した屋根材の肌が接着力を下げてしまうからだ。
基本的に重ね葺き工事が可能な屋根はスレート・シングル・瓦棒等に限られる。
屋根材の上から野地板の張り増しを行う業者もいるが、あまりお勧めはしない。
屋根材同士に挟まれた野地板が、夏場に焼けて火災を起こしたケースが幾つかあるので注意しよう。
重ね葺き工事は、剥がす手間とその処分費を削減できる事がメリットだろう。
また、屋根が二重になる事で断熱や防音の効果がある。
しかし、二重に屋根があるが故に雨漏りをおこした時の原因を突き止める、又は解決するのが難しい。
将来的に葺き替えをする場合には、二重に剥がす手間とその処分費が発生し、葺き替え時の予算を大きくしてしまう。
以上に気を付ければ良いだろう。